加計学園問題~京都産業大の参入を安倍岩盤規制が排除した疑惑
加計学園問題まとめ 13記事目。
加計学園問題の何が問題なのかと言えば、
「総理と親しい者が、公の利益を犠牲にして得をする」
という典型的な利益相反の疑いが生じうる事例であるにもかかわらず、
その疑いを覆す理由があまりに乏しく、むしろ、日を追うごとに、その疑いが濃くなっている点である。
「京都産業大」と聞くと逃げる
加計学園・岡山理科大学の獣医学部新設を
「既得権が邪魔をして、獣医学部が50年以上にもわたって新設できなかった」
「それを、国家戦略特区を使って新設まで持って行った」
「このたびの獣医学部新設は、既得権益による岩盤規制に穴を空けたものである」
「これに反対しているのは、既得権益側の者たちである」
との主張を安倍晋三側はしきりにするわけだが、
その前に、
「総理と親しい者が、公の利益を犠牲にして得をする」
という典型的な利益相反の疑いを正面から晴らそうとしている姿は全くない。
そのことが如実に表れているのが、
「では、なぜ京都産業大を排除するようなルールにしたのか?」
という質問から逃げようとしている点であろう。
京都産業大を議論のテーブルに乗せない
京都産業大もかねてから獣医学部設置に意欲を示していた。
そして、京都産業大の構想は、京都大のIPS研究との連携によって、世界レベルの研究をしようというもの。
京産大の獣医学技術に京大のIPS細胞技術を組み合わせるのは学問的産業的にはある意味でインパクトはあるよね。それを良しとするかどうかは議論があると思うけど。それに比べて加計獣医学部はなんの魅力もないよね!何のためって思うよね! https://t.co/wRH2ez4vWY
— クロウタドリsswh (@ashimoah) 2017年6月6日
恣意的に?可能性を奪われる
2016年3月ごろ、京都府(国家戦略特区)は、京都産業大と共同で獣医学部設置を提案。
ところが、その後、2016年11月に国家戦略会議諮問会議が出した新設要件に「広域的に獣医系大学がない地域に限り」という文言が付け加えられ、また、「2018年4月開校可能なこと」という厳格な要件も要求された。
結果、京都府・京都産業大は獣医学部新設をあきらめざるをえなくなった。
加計学園にしろなんて野暮な指示はしない。昨年11月9日に「広域的に獣医師系養成大学等の存在しない地域 に限り」という新条件を追加したことで、事実上、京産大が外され、加計学園だけが選ばれる道ができたのだ。調べるべきはこの”新条件”を誰がどのように決めたかだ。本件の本質はここにある。
— 玉木雄一郎 (@tamakiyuichiro) 2017年6月11日
今朝のモーニングショー。
簡単に言えば、昨日の番組の宿題(京産大と加計と公平に特区申請を受けたかどうか?)加計学園には申請と同時にすでにスケジュール表を官邸と共有しており京産大にはなんら指示・指導はされてなく京産大には不可能な開校日時が設定されていた事が、番組調べで判明した。— wakatyan (@tokuisaki0313) 2017年6月13日
緊急国会報告会で辰巳孝太郎参院議員。。加計疑惑で「獣医学部は京産大が手をあげようとしたら、土壇場で『広域的に存在しないところ』と条件がつき、申請さえできなくなった。安倍首相は『岩盤規制に穴をあけた』というが、『加計しか通れない穴』だった」 pic.twitter.com/eY82YUnpuS
— 中村正男 (@nakamasa0225) 2017年6月12日
安倍友利権による岩盤規制?
安倍政権側は、「既得権益による岩盤規制にドリルを空ける」などとカッコイイこと言っていたが、何のことはない。
「安倍友利権」「安倍友岩盤規制」に穴を空けそうな京都府・京都産業大を排除したというのが真相では?
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