加計学園問題~どのような選定手続きで岡山理科大に決まったか?

2018年3月11日

加計学園問題まとめ 4記事目。

2017年1月に、国家戦略特区諮問会議で、加計学園・岡山理科大学の獣医学部新設が認められた。

その効果として、

・今治市の土地16.8ヘクタール、約36億7500万円の土地を無償で提供

・校舎建設費の補助金として今後8年間で計64億円を支払う

ということがほぼ確定した。

(いやいや、話はこれだけでは終わりそうにないのだが、とりあえず・・・)

「獣医学部新設が悪い」とは思わないが・・・

別に、「獣医学部を新設したこと」それ自体が悪だとは直ちには思えない。

ただ、

公有財産を今、この獣医学部のために流用することが、本当に広く一般国民・一般市民の利益に叶うことなのか?

他の選択肢との比較考量は公正になされたのか?

これらの点から、正々堂々と検討がなされ、結果、加計学園・岡山理科大学に獣医学部新設が決まったということならば、その経緯について説明があってしかるべきだとは思うところ。

ところが・・・

同様に京都産業大が手を挙げた途端・・・

今回の加計学園・岡山理科大が獣医学部を新設できたのは、通常の手続き(文部科学省の許可)ではなく、国家戦略特区という、いわば「特別枠」で許可されたことによる。

国家戦略特区とは?

この国家戦略特区というのは、各省庁の許認可がなければ前に進まないような行政の停滞から一線を画し、総理に近い内閣府の半ば「トップダウン」によって決定・手続きが可能となるような、特別な枠組みのことである。

「省庁利権」の及ばない領域を作ることで、広く、国民一般の利益にかなうような政策をスピーディーに実現することがその趣旨なはずである。

京都産業大も手を挙げる

愛媛県今治市は2016年1月に国家戦略特区に指定され、加計学園・岡山理科大は、その枠組みの中で改めて獣医学部設置を目指すことに。

この場合、今治市と加計学園・岡山理科大が共同で「提案」するという形を取るわけですね。

そしてその2カ月後、同じように、今度は京都府と京都産業大が共同で獣医学部設置を提案。

ところが・・・

京都産業大はあきらめざるを得なくなり・・・

2016年11月、国家戦略特区諮問会議は、52年ぶりの獣医学部の新設を認めるも、新設の条件に、

広域的に獣医系大学のない地域に限り

という文言が新たに盛り込まれたため、

京都府は同地域に獣医学系の学部をもつ大阪府立大学があることがネックとなり、断念すべきこととなる。

2017年1月、加計学園・岡山理科大の獣医学部設置が叶う

その後、2017年1月4日に今治市で獣医学部を設置する事業者を公募。

応募の条件は、

平成30年4月に新設可能なこと

・設置は1校に限って認める

といったもの。

8日間の公募期間中に手を挙げたのは加計学園だけで、結局のところ、1月20日に獣医学部新設が正式に許可された。

以上が、手続きの「外形」。

京都産業大を議論のテーブルに乗せず、募集をかけた特区は愛媛県今治市だけ。

しかも「約1年後に新設可能なこと」という恐ろしく高いハードルを掲げる。

「たまたまそうなった」のか、「はじめからそうなるように仕組んだ」のか?

どちらの見立てが筋がいいでしょう?

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