加計学園問題~岩盤規制論とその矛盾&論点ずらし

2018年3月11日

加計学園問題まとめ 7記事目。

加計学園・岡山理科大に獣医学部新設の許可が下りたのは、

「加計学園理事長が安倍晋三総理と親しい間柄だったから」なのか?

それとも、

「適正な決定プロセスの結果そうなったから」なのか?

岩盤規制論

今回の加計学園・岡山理科大に獣医学部新設が許可されたのは、国家戦略特区という枠組みの中でのこと。

曰く、「獣医学会と文科省という既得権勢力が岩盤規制を敷いているせいで、獣医学部の新設が叶わず、このことは広く国民一般の利益が損なわれる方向に作用している」と。

そして、「既得権益層が敷く岩盤規制に穴を空け、もって、国民一般の利益になるような学部を新設することとした」という岩盤規制論とも言うべき論が登場。

国家戦略特区といういわば「別枠」で加計学園・岡山理科大に獣医学部新設が許可されたのは、以上のような趣旨である、とのこと。

国民一般の利益の内容

国家戦略特区で決まろうが、従来の枠組みの中で決まろうが、それが国民一般の利益になるのなら問題はないわけだ。

では、このたび52年ぶりに獣医学部新設が許可されたことで、どのような利益が国民ないし地域住民にもたらされるのか?

許可した側をフォローする見解

「四国では獣医師が不足している。」

「牛や豚などの家畜動物を扱う公務員獣医師が不足している」

「宮崎県で起きた口蹄疫の四国への上陸を食い止めようとする中で、四国の獣医師不足を痛感した」

(以上、元愛媛県知事)。

といったものがある。

上記、元愛媛県知事の見解が正当なものだとすれば、加計学園を許可したこともまた正当なものと評価する方向に作用しそうだ。

ただ、そうだとしても、このことをもって直ちに、

だから加計学園・岡山理科大でOK

決定プロセスなど不問

費用対効果の検証など不要

ということではないはず。

岩盤規制論の矛盾

「岩盤規制に穴を空けて、結果、広く国民ないし地域住民の利益になることをする」

のが国家戦略特区の趣旨なはず。

その枠組みの中で行われた加計学園・岡山理科大の獣医学部新設許可。

「52年ぶりの獣医学部新設。これで岩盤規制に穴を空けた」

ということだったとして、これが

国民一般ないし地域住民一般の利益のため」なのか、

それとも、

別の権益のため」なのか?

それが問題だ。

「友達優遇」のためでは?

結局のところ、「友達優遇」という外形がある限り、決定プロセスが公正だった旨、総理側が淡々と説明(証人喚問含む)する以外に疑惑が晴れることはないはず。

ところが、その決定プロセスは「総理のご意向」によって、加計学園が優遇されるようなルール作り・手続きを強いられていたという証言(前川氏証言)まで出てきており、

あくまで「そうではない」ということならば、読売新聞を使ってネガティブ報道させるのではなく、証人喚問などすればよいだけのことではないのか?

このままでは、「岩盤規制に穴を空ける」ことに名を借りて、国民の財産を勝手に仲間に垂れ流した・・・という構図にしかならないだろう。

そもそも論点ずれ

加計学園問題(疑惑)とは、

総理が公の財産を友達のために流用したのではないか?

という疑惑であり、

「岩盤規制に穴を空けたか空けないか」という省庁利権の話ではなく、

「安倍利権の存否」こそが論点なわけで、それを「岩盤規制論でごまかそうとしているだけ」と見られても仕方あるまい。


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