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2015流行語大賞意味一覧~大賞・トップテン~ノミネート語まで

2018年3月11日

2015年も12月に入り、いよいよ1年を総括する時期になった。

まずは毎年のように、ユーキャン新語・流行語大賞でこの年を振り返ることになる。

大賞受賞語の意味

爆買い

ご存じ、中国人観光客による大量の買い物。

それも、その程度が半端ではなく、中には、

棚のココからココまでの商品を全部ください」のような買い方をする猛者まで現れた。

もっとも、これは彼らの物欲からくるものとばかりは言いいきれず、

たくさんいる親戚へのおみやげに買って行くとこうなってしまう・・・

といった弁明もある。

トリプルスリー

トリプルスリーとは、野球の三冠王のこと。

すなわち、打者が同一シーズン中に「打率3割以上・本塁打30本以上・盗塁30個以上」の成績を残すことを言う。

滅多に出ない記録であるが、2015年は山田哲人(ヤクルト)と柳田悠岐(ソフトバンク)の二人がやってのけ、大いに話題となった。

その他トップテン入りした言葉の意味

アベ政治を許さない

国民の反対が強い集団的自衛権を含む安保法制が憲法に違反している(と考えられる)にも関わらず、強行に推し進める安倍政権の姿に、

「アベ政治を許さない」と毛筆体で書かれた紙を掲げたり、壁に貼りつけたりする人が急増。

index

直接的な政権批判文言が、新語・流行語大賞トップテンに入ったという意味で、異例な事態と言えるかもしれない。

安心してください(穿いてますよ)

お笑いタレント・とにかく明るい安村が、パンツ一丁で取るポーズが、一見すると全裸であるかのようにも見える・・・そんな時にこの言葉を吐くのである。

1億総活躍社会

第3次安倍改造内閣の目玉政策として掲げた「誰もが活躍できる社会の実現」という方向性ないしは理想的な社会の姿のこと。

既存の枠の中では埋もれがちな人材が、しかるべき活躍ができる・・・そんな仕組みを作ることを目標に掲げていると思われる。

ただ、行政のトップである内閣がこのようなメッセージを発することに全体主義的な香りを感じ取る人や、「大きなお世話」と反発する人などもいる。

さらに詳しく→「1億総活躍社会」ってどんな意味?

エンブレム

sanoken

エンブレムとはロゴのこと。

2020東京オリンピックの「顔」ともいえるエンブレムのデザインが、一度は決まりながら、盗作騒ぎとなり、結局その後「白紙撤回」された。

五郎丸ポーズ

goromarupose

9月から10月にかけて行われた2015ラグビーワールドカップに出場した日本代表の得点源・五郎丸歩が、フリーキックをする前に必ず行う「ルーティン」と呼ばれる儀式のようなもの。

これをいつも行うことで、普段通りブレることなく同じパフォーマンスレベルを保つことができるとされる。

現に、このルーティンを取り入れるようになってから、キックの成功率が格段に上がったことはデータが証明している。

五郎丸ポーズの正しいやり方>>

五郎丸ポーズって何の意味があるの?>>

SEALDs

正式名は、「自由と民主主義のための学生緊急行動(Students Emergency Action for Liberal Democracy – s)」。

俗に「戦争法案」と言われる安保法制を推し進めた安倍政権に対し、「政治問題に無関心な若者が遂に立ち上がった」一つの形として認知されている。

特定の政党を支持することは目的とされておらず、その主張はオーソドックスな原理原則から展開していると見ることはできる。

ドローン

無人飛行機のこと。

カメラを積んで、人が行かれないようなところを撮影するのに適していると言われ、実用化されている。

そのドローンを飛ばして遊ぶ人が増え、落下事故未然防止のための規制が進められることとなった。

まいにち、修造!

ご存じ、元テニスプレーヤーで、現在はテニス指導者として、また、タレントとしても大活躍の松岡修造が、

その際立ったポジティブシンキングを日ごとにつづった日めくりカレンダー。

↓は2016年カレンダー

2015年、これが売れに売れ、それまで史上最高だったAKB48カレンダーを抜いて100万部を超えるまでになった。

その他ノミネート語とその意味

上記以外で、2015ユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた言葉とその意味。

インバウンド

海外から日本へ旅行する人、または、旅行そのもののことを指す言葉。

さらに詳しく→「インバウンド」の意味

刀剣女子

人気オンラインゲーム「刀剣乱舞」がきっかけで、日本刀に興味を持ち、日本刀の模造刀を購入したり、幕末の名士・土方歳三の愛刀の展示に群がったりする女子たちのこと。

ラブライバー

人気アニメ「ラブライブ!」にハマっているヲタクのこと。

そのヲタクぶりが半端ではなく、数々のヒンシュクを買っていることから、やがて、彼らを蔑視する意味で使われるようになった。

さらに詳しく→「ラブライバー」の意味

アゴクイ

agokui

アゴクイとは、(主に)男の子が、女の子の顎を持ち上げ、女の子の顔を自分の顔に近づける仕草をすること。

アゴをクイっと持ちあげることからこう呼ばれるようになった。

さらに詳しく→「アゴクイ」の意味

ドラゲナイ

若者に人気のバンド「SEKAI NO OWARI」のヒットソング「Dragon Night(ドラゴンナイト)」という曲が元ネタ。

この曲のサビの部分を、ボーカルのFukaseが「ドラゲナイ」と発音している(ように聞こえる)ことから、この部分をみんなが何かにつけて真似するようになった。

さらに詳しく→「ドラゲナイ」の意味

プロ彼女

芸能人や有名スポーツ選手などと結婚した際に「お相手は一般女性」と書かれるその女性のこと。

「一般女性」などと書かれてはいても、その実、名のない芸能人やモデルなど、およそ一般的な女性でないことから「プロ」をつけてこう呼ばれる。

さらに詳しく→「プロ彼女」の意味

ラッスンゴレライ

お笑いコンビ8.6秒バズーカーのリズムネタ。

「ラッスンゴレライ」という言葉自体にはこれといった意味はないとされる。

「面白いことを言って笑わせる」という従来のお笑いの基本からやや外れ、リズムで聞く人の感性を刺激するというスタンスであると解釈されることもある。

先輩のお笑いタレントから「面白くない」という評価が多く、中でもビートたけしがダメ出しをしたことがよく知られている。

あったかいんだから

お笑いコンビ・クマムシが2015年2月4日にリリースした真面目な音楽の楽曲。

「あったかいんだからぁ♪」が正式な表記の仕方。

「あったかいんだからぁ♪」はもともと自身笑いネタで、それを歌にしてリリースしたところ、予想外のヒットとなった(オリコン週間ランキング10位)。

はい、論破!

2014年10月からフジテレビで放送されているバラエティ番組「痛快TV スカッとジャパン」の中のミニドラマ「イヤミ課長シリーズ」。

木下ほうか演じる「イヤミ課長」の馬場課長が、部下にイヤミを言った最後に「はい、論破!」ととどめを刺す姿がどこかユーモラスで痛快なことから、この2015年に人気コーナーとなった。

さらに詳しく→「はい、論破!」がなんで今頃?

福山ロス(ましゃロス)

大人の女性に大人気のシンガーソングライター・俳優の福山雅治(愛称は「ましゃ」「まーしゃ」)が、この2015年に女優の吹石一恵と結婚。

結婚した日付(9月28日)は、吹石一恵の33回目の誕生日であった。

福山雅治が結婚するという事前情報は皆無に等しく、突然の発表に世の中の女性の心がポッカリ空いてしまった状態になった。

この状態のことを「福山ロス」とか「ましゃロス」と言ったりする。

火花

お笑いタレントの又吉直樹が書いた中編小説で、これが芥川賞を受賞。

お笑いタレントで芥川賞を受賞した者は過去におらず、日本中の話題に。

出版不況と言われる中、累計200万部を超える大ベストセラーとなった。

↓電子書籍版「火花」

結果にコミットする

「完全個室トレーニングジム」のライザップがCMに用いたコピーがこれ。

「コミットする(約束よりさらに強いニュアンスを持つ)」を「結果に」に引っかけることで、「何が何でも」という強い意志を表現したものと解される。

さらに詳しく→「結果にコミットする」の意味

上級国民

2020東京オリンピックエンブレム問題で、当初、佐野研二郎氏のデザインのオリジナリティに問題はないとしていた審査委員長が、その説明の中で「一般国民の理解では・・・」のように「一般国民」という言葉を使ったことに対し、ネットユーザーが、審査委員長側の人たちのことを皮肉って「上級国民」と呼んだことから共有されるようになった言葉。

さらに詳しく→「上級国民」の意味

白紙撤回

2020年東京オリンピックで使用する新国立競技場の建設計画がとん挫し、ゼロベースでの見直しをすることになった後、今度は同じ東京オリンピックのエンブレム問題が勃発。

結局、こちらも「白紙撤回」することに・・・

さらに詳しく→「白紙撤回」の場面おさらい

I AM KENJI

IS(イスラミックステート)に拘束された日本人ジャーナリスト後藤健二さんの無事を願う人が、

「I AM KENJI」と書かれた紙を持って写真を撮り、それをSNSほかの投稿サイトに投稿する動きが世界的に沸き起こった。

この「I AM ・・・」という表現は、フランスの新聞「シャルリーエブド」がISにテロ攻撃を受けた直後、抗議の気持ちをこめてデモ参加者が
「Je suis Charlie(私はシャルリー)」というカードを掲げたことに始まる。

I am not ABE

上記の「I AM・・・」を否定形に使い、時の政権批判をした人物が現れた。

テレビ朝日の夜の報道番組「報道ステーション」にレギュラー出演していた古賀茂明氏が、

「I am not ABE」と書かれたフリップを持って登場。

古賀氏は報道ステーションを降板させられたが、ツイッターなどで「I am not ABE」という文言を用いる人が急増した。

粛々と

以前から政治家、それも与党の重鎮がよく使う言葉として通っている言葉。

ブレることなく、脇目もふらず、黙々とそれを実行するイメージを想起させる。

2015年は、菅官房長官が、沖縄の辺野古埋め立て工事を「粛々と行う」と発言した場面を、多くの人が目撃したはずだ。

切れ目のない対応

安全保障は抜け目のない対応をしなければならない・・・ことを、「切れ目のない対応」という言い方がされる。

その「切れ目のない対応」をするために、安保法案が必要だという政府側の主張。

抜け目だろうが切れ目だろうが、抽象的な説明であることには変わりがなく、

結局最後は、「政府を信用するのかしないのか」の問題に帰結することになるのだろう。

存立危機事態

集団的自衛権を行使する際の3つの要件のひとつ。

すなわち、単に同盟国が攻撃を受けただけで、即、集団的自衛権が行使できるわけではなく、

「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態」といえる場合に初めて集団的自衛権を行使することができるとする、いわば「歯止め」の重要な概念のこと。

これに対しては、「基準があいまいで、政府に白紙手形を与えるようなもの」とか、「個別的自衛権行使と変わらないはずで、集団的自衛権をもうけた意味は?」といった批判がされている。

駆けつけ警護

駆けつけ警護とは、主に国連職員やNGO職員などが危険にされされた際に、自衛隊が「駆けつけて」警護すること。

集団的自衛権必要説の根拠の一つによく挙げられる。

これに対しては、「個別的自衛権」や「警察権」で対応できるはずという反論がなされる。

安保法初適用が、2016年5月、南スーダンでのPKO活動における「駆けつけ警護」と言われる中、「さんざん中国脅威論を煽った挙句、中国石油利権を支える方向に作用する駆けつけ警護とは・・・」と皮肉を言う人がいる。

国民の理解が深まっていない

「国民の理解が深まっていない」とは勿論、安保法についてのそれであるわけだが、この言葉、実は、衆議院平和安全法制特別委員会において安倍総理が発した言葉でもある。

その後、自民党の佐藤国会対策委員長が「国民の理解が深まっていないという批判もあるなかで採決に至ることができた。」と委員会での強行採決後に発言。

「国民の理解を得られるよう努力したい」という言葉も残しながら・・・

レッテル貼り

これも安倍首相の発言。

安保法が俗に「戦争法案」と言われていることに対し、「戦争法案などといった無責任なレッテル貼りは、全くの誤りであります」をはじめ、「レッテル貼りをされた場合は、レッテルをはがしていく必要があるため」、「今後もレッテル貼り決してはせず、レッテル貼りには決して負けず・・・」といった具合に、「レッテル貼り」を多用した。

テロに屈しない

この言葉、テロ事件が起き、テロリスト側から人質と引き換えに金銭などの要求をされた際、そのような要求に応じない時に使う。

その場合、人質を見殺しにする可能性も高くなるが、それを正当化する意味がこめられている。

2015年は、日本人ジャーナリストの後藤健二さんがISに人質に取られた際、安倍首相は関係閣僚会議の中で、「日本がテロに屈することは決してない」と発言した。

早く質問しろよ

これも安保法制に関する出来事。

衆議院特別委員会の中で、質問に立った辻本清美議員(民主党)が安倍批判を展開し始めた際、安倍首相が「早く質問しろよ」と野次を飛ばした。

後日、謝罪した。

戦争法案

安保法案は「平和安全法制」についての法案なわけだが、その名称に「平和」とわざわざ用いられていることを皮肉る意味も込めて、戦争法案と呼ばれる。

自民党、感じ悪いよね

石破茂・地方創生大臣(自民党所属)が、勉強会で、

「自民党がガタガタとするのは政策よりも「なんか自民党、感じが悪いよね」と国民の意識がだんだん高まっていったときに危機を迎えるのが私の経験だ」と述べた。

折しも、安保法案反対の空気の中、この言葉がまたたく間に広まり、安保法案に反対するツイッターハッシュタグやデモで掲げるプラカードに使われたりした。

とりま、廃案

「とりま」とは、「とりあえず、まあ」の若者言葉。

「とりま、廃案」は、「とりあえず、まあ廃案」という意味になる。

これは、安保法案に反対する高校生のデモが渋谷で起こった際の、そこで掲げられたポスターのひとつにそういうものがあったことがツイッターなどで取り上げられて拡散したもの。

「高校生が声を上げた」こと自体を肯定的に評価する見解がある一方で、

「本当によく考えた上でそういうメッセージを発しているんならいいんだけどね・・・」と皮肉る見方もある。

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