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2015新語・流行語大賞ノミネート「白紙撤回」の場面おさらい

2018年3月11日

2015年は、「白紙撤回」という言葉が確かによく聞かれた。

はて、この言葉、はじめはどんな時に使われたんだっけ?

「白紙撤回」が使われた2つの重要場面

新国立競技場

「白紙撤回」が使われた1つ目の場面は、新国立競技場の設計に関して。

新国立競技場の建設予定費は当初1,300億円としていたものが、「気が付けば倍の2,500億超に」膨らんでいた。

さらに、建設後のランニングコスト(運営のために継続的にかかる費用)は、人件費を除いても年間38億円かかるという試算がなされた(※旧国立競技場、秩父宮ラグビー場、代々木体育館の年間コストの合計が約8億8,000万円程度)。

そんなことから、「誰がこの費用を負担するんだ?」という話になり、批判が殺到。

「国民的反発がある中では、アスリート(選手)のモチベーションにも影響する」といった指摘まで起き、7月中旬、ついに安倍首相が「ゼロベースで見直す」ことを宣言。

これが「白紙撤回」の最たる場面ということになる。

東京オリンピックエンブレム

7月に、2020東京オリンピックエンブレムに採用された佐野研二郎氏のデザイン。

「盗作では?」との指摘がされ、当初は「問題ない」とされていたものが、一転、その後、佐野氏の他の作品の中に、明らかに「パクリ」と思しきものが何点か見つかったことなどから世間の風当たりが強くなる。

そして、9月に入り、とうとう大会組織委員会が、当該エンブレムの使用中止を発表した。

この出来事が、「白紙撤回」という言葉に「不動の地位」を与えることになった?

「白紙撤回」が大賞を取る可能性

2020東京オリンピックが5年後に迫ってきた2015年、メイン競技場とエンブレムという2つの「顔」が揃いも揃って「白紙撤回」することになるという、ちょっと信じられない事態に。

2015年を象徴する言葉として、「白紙撤回」が審査員の感性に引っかかる可能性は高いかもしれない。

ただ、「白紙撤回」という言葉、使う場面が限られているせいか、あまり使っている人はいない。

地味な言葉で面白みにも欠ける点は否めない。

そんなことから、よくてトップテンどまりと思われる。

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