アダムズ方式とは? 簡単な例でおさらい~羽鳥のモーニングショー編
選挙における「一票の格差」問題で、その解決方法として提案されているアダムズ方式。
文系脳でも分かる説明としては、
①基本、人口に比例した議員数を各選挙区に割り当てることを目指す。
・総人口÷(割る)議員数=X
・各選挙区人口÷(割る)X=選出議員数とする。
But・・・
②ただ、特定の選挙区で選出議員数が0になったりしないように、Xを若干修正する。
それがアダムズ方式という方法によることになる・・・
とでもなろうか。
分かりやすい事例
この点、テレ朝の朝番組「羽鳥のモーニングショー」で、分かりやすい事例が紹介されていたので、それを基に考えてみることにする。
仮に、人口1,000人の国で10人(※この数字は動かさない前提)の議員を選出するとした場合、各県から選出される議員数を何人ずつ割り振るべきか?
A県:人口800人
B県:人口170人
C県:人口30人
単純に、総人口1,000人÷(割る)総議員数10人として、「人口100人あたり1人の議員」とすると・・・
A県:800人÷100=議員8人
B県:170人÷100=議員1.7人
C県:30人÷100=議員0.3人
となり、四捨五入すると、C県から選出される議員数は0人となる。
「これはちょっと杓子定規過ぎる・・・」
「C県からの選出議員数が0人というのはいかがなものか?」
・・・というわけで、「小数点以下を切り上げにすれば・・・」
となるが、そうすると、
A県:800人÷100=議員8人
B県:170人÷100=議員1.7人⇒2人
C県:30人÷100=議員0.3人⇒1人
ということで、議員数が全部で11人になってしまう。
そこで・・・
「÷100」の数字を、「÷101」、「÷102」、「÷103」・・・と試行錯誤しながら、小数点以下切り上げて計算した場合の議員数の合計が10人になるようなXを求める。
これがアダムズ方式とのこと。
上記事例の結論
上記事例で、Xの値を120とすると・・・
A県:人口800人÷120=6.666・・・⇒小数点以下切り上げで「7」人。
B県:人口170人÷120=1.4166・・・⇒小数点以下切り上げで「2」人。
C県:人口30人÷120=0.25⇒小数点以下切り上げで「1」人。
以上から、アダムズ方式によった場合、
A県選出議員は7人、
B県選出議員は2人、
C県選出議員は1人
となる。
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