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ひふみん(加藤一二三)速報6/20 引退or新記録?対髙野智史四段

2018年3月11日

2017年6月20日(火)、将棋の伝説棋士「ひふみん」こと加藤一二三元名人が「負ければ引退・勝てば最高齢勝利記録更新」という一戦に臨んだ。

棋戦は第30期竜王戦6組・昇級者決定戦トーナメント。相手は新鋭の髙野智史四段。

将棋の内容

加藤ひふみんの先手、髙野智史四段の後手。

▲7六歩 △8四歩でスタートし、相矢倉に。

午後3時半ごろの局面

高野四段が9筋を破り、馬と成香で加藤玉に迫って局面をリード。

ひふみんは、▲2五桂~▲3三歩と反撃するも、攻めが細い印象。

午後4時ごろの局面

高野四段に△4二玉と広い方に逃げられ、手に窮するかと思われた瞬間、ひふみんは狙いの勝負手を連発。

6八の角が8六に出た手が王手になるのを軸にした組立てで、高野四段を混乱させる。

図は、▲9五香と打ち、次に▲8六角と「王手・馬取り」を狙った局面。

午後6時の局面

少しだけ進行。

大盤解説では、変化によっては詰みまで検討され、「加藤勝ち」の変化もあるものの、高野四段に工夫の余地があるため、高野四段優勢との見方が手厚い。

高野7-3加藤

▲8六角 △5二玉で、加藤ひふみんの手番。

午後7時半ごろの局面

高野四段が寄せに入ったところ、加藤ひふみんが粘りを見せる。

加藤ひふみんに反撃のチャンスは巡ってくるか?

夜8時ごろ

上図から、△6六香 ▲6九金 △2八飛と鮮やかな寄せ手順が飛び出す。

あっと言う間に詰み形となり、加藤ひふみん席を立つ。

そして、なかなか戻って来ない・・・

アマチュアでも分かる即詰みだ。

席から戻ってきて、▲3八角 △3六桂で投了。

長い現役生活に幕が下ろされる・・・

加藤ひふみん、投了直前、「感想戦はなしで・・・」と観戦記者に伝える。

そして、投了直後、報道陣を置き去りにしてそそくさと対局室を出る。

さらに、待たせていたタクシーに乗り込み、逃げるように去って行った・・・

勝てば新記録・負ければ最後の対局

勝てば・・・

この将棋に勝てば、77歳6カ月での勝利となり、自身の持つ「77歳0カ月」の最高齢勝利記録を更新。

負ければ・・・

前期順位戦C2組で降級点を取ったため、規定により引退(新規棋戦への参加ができない)が決まっている加藤ひふみん。

対局が残っているのはこの竜王戦だけなため、もしもここで敗退すると、この将棋が「現役最後の対局」となる。

昼はうなぎ、夜は・・・

ひふみんのお昼ごはんはお馴染みの「うな重」。

そして、夕食も同じく・・・と思いきや、てんぷら定食+冷やしトマトサラダという「新手」を出してきたことが話題に。

※当初、かきフライ定食を希望していたが、季節限定商品だったため、てんぷら定食に変更したとのこと。

勝負手連発直後の午後5時前にした夕食の注文。

闘志満々なひふみんの姿に、視聴者も勇気づけられる?

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