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ナベツネは現在も力を持っているのか?

2019年7月28日

2015年、巨人はクライマックスシリーズ・ファイナルで、投打でヤクルトに圧倒され完敗。

即、原監督が辞任という流れになったわけだが、

後任について、江川だ、川相だ、桑田だ、松井だ・・・と次々に名前が出てくる。

でも、「結局、最後はアノヒトが一人で決めることになる

というのが「通説」で、

巨人の次期監督については「合理的な理由から予想すること自体、意味がない」とまで言われている。

でも、これって今でもあてはまる理屈なの?

本当に今でもナベツネに力はある?

現在の肩書

2015年10月現在、ナベツネ(渡辺恒雄)の肩書は、

「株式会社読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆

「株式会社読売巨人軍取締役最高顧問

になっている。

読売新聞グループ本社のれっきとした「代表取締役」で

(※同社代表取締役はほかに、白石興二郎代表取締役社長・編集主幹と、

山口寿一代表取締役経営主幹・東京担当がいる)

かつ、「主筆」。

巨人軍に関しては、「取締役最高顧問」なる肩書であり、

いわゆる「平取締役」でないことは確か。

これだけ見れば、これまでと何ら変わることはなく、

いまだに相当なパワーを持っていることをうかがわせる。

ところが・・・

ナベツネさん、大丈夫?

「そう言えば最近、憎らしいけどどこか的を得た、あのナベツネ節を聞かないな・・・」

そんな「ナベツネロス」な気分になっていないだろうか?

最近のナベツネに関する報道で主なところは、

2015年3月の巨人の激励会のあいさつで、滑舌が悪く、「言語不明瞭」

(日刊ゲンダイ)

といった寂しくなる(?)ものであり、

それ以外にはこれといった「近況報告」がない。

もう少しさかのぼれば、この1年近く前の時点で、

法廷の入口でよろめき、あやうく転倒しそうになるほど足元がおぼつかない。こけた頬が目立つ不機嫌そうな面持ちで、関係者に椅子を引いてもらってやっと証人席に腰を下ろした。

法廷の会話が聞き取れないのか、両耳に補聴器を付けようとする。だが、手が震え、何度も機器を床に落としてしまう。

といった衝撃的な内容のニュースが週刊ポスト2014年6月20日号によって報じられていたが、

その後、この内容を覆すような明るい(?)内容のニュースはどこを探してもなかったはず。

それでも「ナベツネありき」か?

人間社会、それも会社社会というのは、所詮はサルの世界とそんなに変わらないようで、

ひとたび序列が出来上がると、まずは、その序列に従わなければならないようになっている。

読売新聞グループとてそれは変わらないはずで、

経営合理性を云々する以前の「決まりごと」になっているはずだ。

ナベツネが言ったからそうなる

というのは、ナベツネや読売グループが特別なのではなく、当たり前のことを言っているに過ぎない。

ナベツネが序列の最上位にいる限り、仮に言語不明瞭であったとしても、「ナベツネの一声」は健在で、

「それに異を唱えたらどうなるか?」

のようなことを推測すること自体、あまり意味がない。

つまり、「それに異を唱えたらどうなる。だから、ナベツネさんの言ったことが遂行される」

のではなく、

「ナベツネさんがそう言ったんだからそうなんだ」

という、半ば「思考停止状態」がそこに存在しているのであって、

それはどこの人間社会、サル社会にも見られる、

経営合理性以前の「決まりごと」なのである。

「巨人軍次期監督はナベツネの一声で決まる」というはその最たる場面であって、

ナベツネが「由伸がいい」と言ったら由伸になり、「江川でいいや」と言ったら江川になる。

それ以上でもそれ以下でもないのである。

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