箱根駅伝で「無念の繰り上げスタート」になるのは何分遅れ?
箱根駅伝では(他の多くの駅伝でも同様)、トップ(1位)から大幅に遅れたチームがあった場合、そのチームの前走者が中継地点に到達する前に次走者がスタートする、いわゆる「繰り上げスタート」が実施される。
最大の見せ場?
これがされた時には、次走者は、大学が自ら用意したタスキではなく、大会本部が用意した黄色と白のストライプのタスキ(繰り上げタスキ)を着けなければならず、前走者は、「タスキのリレー」が途切れた屈辱から、走り終わったところで号泣したりする。
そして、日テレの製作スタッフは、「この時を待ってました」とばかり、号泣する前走者をアップで映し、
実況アナウンサーは「伝統のタスキがここで途切れましたァァァ!」などと大袈裟に絶叫する。
・・・と、箱根駅伝の「見せ場」ともいえる場面が出現することになる。
何分遅れで「屈辱の繰り上げスタート」?
この「屈辱の繰り上げスタート」が行われるのは、往路の、鶴見中継所(2区のスタート)、戸塚中継所(3区のスタート)でトップから10分以上遅れた場合、それ以降の中継所では(往路・復路とも)トップから20分以上遅れた場合。
これは「走者が実際に通過した時刻」を問題にするので、復路一斉スタート(※後述)したとかしないとかは関係ない。
なぜ繰り上げスタートを?
繰り上げスタートが行われるのは、「交通渋滞防止のため」とのこと。
箱根駅伝を生で見たことがある人なら知ってると思うけど、
先導車やら、日テレの取材車やら、「関係者の車」やらで、ランナーの前後にぞろぞろと「大名行列」やってるからね・・・
繰り上げスタートした場合の順位
ひとたび「繰り上げスタート」した場合、そのスタートのピストルが鳴った後、しばらくしてから前走者が中継点に到達することになる。
そのピストルが鳴ってから前走者が到達するまでの時間を後で加算して初めて、その大学の順位が分かることになる。
※「見た目の順位」だけでは分からないことになる。
「復路一斉スタート」は何分遅れ?
実況アナが絶叫する「屈辱の繰り上げスタート」とは別に、復路の第一走者(第6区走者)が一斉に繰り上げスタートをすることがある。
これが「復路一斉スタート」というやつ。
これは、前日、往路のゴールが、1位から10分以上遅れたチーム(大学)すべてが該当する。
「見た目の順位」と「実際の順位」が異なる?
一斉スタートすれば、見た目上は「横一線」だが、実際は「デコボコ」なので、
復路については、見た目だけでは正確な順位が分からないことになる。
※正確な順位は、往路での「遅れタイム」分を加算しないと分からない。
往路で「超遅れて」ゴールしたチームが、復路にエース級を集めていてゴボウ抜きをしたような場合、
「見た目は上位」にいることにはなるが、「実際は大したことない」ことになったりする。
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